里帰り日記目次へ←
www.hohoemilife.net
(1) 故郷の朝
故郷の朝はいつも早い。夜明けと共にニワトリやブタの鳴き声で目が覚めると、
今年もここへやって来たのだなぁという実感が沸いてくる。 
 
ここへ来ると、不思議と旅の疲れはあまり感じない。長旅で疲れているはずなのに
朝の目覚めが良いのは周りの人々が非常にパワフルで力が満ち溢れているから
かもしれない。私にも少なからずそんな力を分け与えてくれているような気がする。
都会に生まれ育った私にとって、戻るべき故郷という場所は存在しない。
長年同じ場所に住んでいる私にとって、そもそも故郷という概念自体が無いのかも 
しれない。でも戻るべき場所というものの良さを、ここへ来てなんとなくわかったような
気がする。「戻るべき場所」は、きっと大切な場所であり、特別な場所なのだろう。
所詮私は通りすがりの日本人で、ここが第二の故郷になる事は有り得ないのだろうが、
帰郷する人々の気持ちがほんの少しだけわかったような気がする。