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(2) クレイジーボーイ
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タオ君は色白な人が好きだ。タイの男は色白が好きな人が多い。でもタオ君の場合は男女問わず色白が好きな奴だった。私は色白というわけではないが、タイ人に比べるとはるかに色が白い。だからタオ君はやたらと私の肌をベタベタと触ってきた。
彼には妻も子供もおり、変な趣味は無いのだろう。多分・・・。彼なりの私に対するコミュニケーションの方法が、肌を触る事だったのかもしれない。
彼は私の事を気に入ってくれたようで、よく一緒に酒を飲んだ。でも彼は酒を飲んではいつも失敗をやらかすので、奥さんから止められている。だから私が居ると都合よく酒が飲める。私は一種の『鬼よけ』というわけだ。
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エンジン部分に金具を差込み、力いっぱいぐるぐると回す。数分後やっとエンジンが
かかった。この車、相当なポンコツである。
まさかとは思ったが、やはりそうだった。『乗れよ』という合図を私に送っている。
少し躊躇したが、まあ付き合ってやるかと思い、私は車に乗り込んだ。しかしこの車
エンジン音が凄い。エンジンの爆音に気付いた私の妻が部屋から出てきた。険しい表情をして私達になにやら言っているが、爆音にかき消されて全く聞きとる事は出来なかった。
妻を無視して出発進行。やはりこの車、スリル満点である。段差やくぼみで横転しないかとヒヤヒヤしていた。予想外に順調に1キロほど進んだ後、エンジン音が急に静かになった。エンストしたようだ。
エンジンの再始動を試みるが15分ほど過ぎてもなかなかエンジンはかからなかった。
仕方ない、歩いて戻るか。酔っ払いのタイ人青年の相手をするのはこれくらいにしておこう。しかしサンダルでデコボコ道を1キロ歩くのはキツイ・・・ちょっと困った。
すると向こうの方からバイクがやって来た。 つづく
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